【国会とはどんな機関か】国民の代表機関・国権の最高機関・唯一の立法機関の意味

国家の権力は、立法権・司法権・行政権の三権分立として成り立つ。
そしてこの立法権を担うのが国会

三権はいずれも同等に重要なものであるが、
民主主義という観点からすれば国会が最も重要とも言える。
→ 行政権や司法権に比べて民主的なコントロールが効きやすい(国会議員は選挙によって選出されるが、内閣や裁判所ではこういった制度がほぼない)。

そして日本国憲法では国会の地位について、下の3つの地位を持つと定められている。

  1. 国民の代表機関
  2. 国権の最高機関
  3. 唯一の立法機関

そこで以下ではこれらの意味を簡単に解説する。

「国民の代表機関」であることの意味

全国民を代表する」とは、具体的にどんな意味なのか。

諸説あるが、下の2つの意味を持つとされる。

  • 国会を構成する議員選挙区の代表ではなく、全国民の代表であるということ
  • 議員は自分の信念で発言・表決するのであり、選挙区や政党の拘束を受けなということ

「国権の最高機関」であることの意味

これは最初に述べた通り、三権分立のうち立法権を担う国会は、主権者である国民から直接選ばれるという民主主義を比較的強く反映する。
そのため国会が国政の中心的な地位にあるという強調するため「最高機関」と呼ぶに過ぎないと考えられている。

つまり、国会が「国権の最高機関」と呼ばれても内閣や裁判所に優越するということを言っているわけではない。

「唯一の立法機関」であることの意味

国会は唯一の立法機関である。
つまり、国会だけが法律を作ることができる。

ただし、憲法が特別に定めている議院規則最高裁判所規則については例外
→ 「議院規則」は議院が作れる。
→ 「最高裁判所規則」は最高裁判所が作れる。

また内閣も政令というルールを作ることができる。
ただし政令は、
執行命令(法律を執行するためのもの)
委任命令(法律の具体的な委任に基づくもの)
の場合だけに限られて認められる(執行命令と委任命令はどちらも行政府の政省令)。

  • 委任命令:法律による委任の限界内において制定可。つまり委任命令とは内閣が政令の形式で法規を制定することを意味する。
  • 執行命令:制定に法律の委任は必要ない。
特別法の住民投票
特定の地方公共団体のみに適用される特別法は、住民の投票において過半数の同意が必要。